日経平均のトレンドライン:今週は方向感があまり出ない?
次に、日経平均のトレンドについても見ていきます。
■(図2)日経平均(日足)の動き(2021年2月19日取引終了時点)
上の図2は、コロナショック時の底値(3月19日)を起点に、押し目となった下値を結ぶトレンドラインをシンプルに描いたものです。
足元の株価は、(1)~(3)の3本のトレンドラインのうち、(2)のラインのところに位置していることが分かります。昨年11月からの上昇局面では、このライン(2)のところが上値の目安として機能していたため、ライン(2)から上方乖離(かいり)しつつあった先週の値動きはやや行き過ぎているため、ライン(2)まで押し戻されて様子を見ているという印象があります。
今後の日経平均がこのライン(2)に沿って上昇していくと仮定した場合、先週の高値(3万714円)とぶつかるのは、14営業日後あたりになりますので、株価変動の大きさを考慮して1~3週間の時間調整があってもおかしくはなさそうです。したがって、日経平均だけの状況を見れば、今週はやや値動きは荒っぽくなるものの、方向感はあまり出ない展開が想定できます。