投資にリスクは付きものだけど…

 投資には「リスク=不確実性」は付きものです。投資信託も元本保証の機能がありませんから、このリスクとの付き合い方を間違えると、どれだけ優良な投資信託を保有しても、思うように資産を増やしていくことができません。リスクが増えると、損失が発生する可能性も高まります。

 この損失を軽減するための投資手法として、「分散投資」が知られています。分散投資には、さまざまな金融資産に投資をする「資産分散」と、金融資産を買うタイミング(=時間)を分散させる「時間分散」という二つの手法があります。

 今回は、「資産分散」について解説します。

資産分散はどうやるべき?

「資産分散」の重要性を表す教訓として、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言がよく用いられます。

 これは、持っている卵を一つのカゴに盛ってしまうと(=一つの資産に集中して投資をすると)、カゴを落としてしまったときに卵がすべて割れてしまう(=その資産が下落したときに損失が大きくなる)危険性があるため、複数のカゴ(=資産)に分散すべきという意味です。

 この資産分散の効果を体現できるのが、複数の資産(投資先)を組み入れたバランス型ファンドです。

 では、ここでクイズです。

クイズ2本のバランス型ファンドのうち、実際の過去5年の年率リスク(標準偏差=基準価額のブレ)が低かったのは、AとBどちらでしょうか(2021年1月末時点)。

A)    eMAXIS バランス(8資産均等型)
※8資産=国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートに12.5%ずつ投資

B)    eMAXIS バランス(4資産均等型)
※4資産=国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券に25%ずつ投資