バイロン・ウィーン氏の【番外編】2021年サプライズ予想

 ウィーン氏は10大予想以外にも、それほど重要ではないもの、実現可能性が高くないものとして、さらに3項目を挙げています。

【番外編】2021年サプライズ予想
11 東欧・中東などからのサイバー攻撃が増加・高度化し、損害が甚大に
12 テスラが世界的な自動車会社を買収
13 北朝鮮の金正恩委員長がロサンゼルスまで届く長距離ミサイルで脅しをかけるが、トランプ氏が自身のテレビ番組で金委員長を説得

 今年の「サプライズ予想」で興味深いのは、トランプ氏によるプーチン露大統領へのインタビューです。もし、実現すれば世界中が視聴するのは間違いありません。トランプ氏の存在力はますます高まることが予想されます。ひょっとしたらと思わせるような予想ですが、プーチン大統領へのインタビューが成功すれば、番外の北朝鮮の金正恩委員長へのインタビューも実現するかもしれません。

 バイロン・ウィーン氏の予想は、楽観的で強気な予想が多く、当たらない部分も多いのですが、ただご意見番の予想ですので、相場シナリオを想定する際に参考材料として活用することができます。

 前回のユーラシア・グループの政治に関わる10大リスクや今回のバイロン氏の経済・金融のサプライズ10大予想を事前に知っているのと知っていないのとでは、相場への対応が違ってきます。事前に留意しておけば、これらのリスクが発生した場合、あるいは予想通りに進展した場合に冷静に対応することができます。そういう意味で前回と今回のコラムを数カ月に1回読み返して、進展度合いをチェックしてみてください。