「予想分配金提示型」ファンドの2020年8月決算時の分配金はいくらだった?
解答:300円
まず、当ファンドの決算日は毎月15日ですが、8月は15日が土曜日だったため、翌営業日の17日が決算日となります。目論見書によれば、「毎計算期末の前営業日」の基準価額に応じて分配金額が決定するため、17日の前営業日の14日が「毎計算期末の前営業日」に該当します。そして、14日の基準価額12,074円を目論見書上の対応表で確認すると、1万口あたりの分配金額は300円であることが分かります。決算日当日(17日)の基準価額は12,000円を下回っているので、一見すると200円のようにも思えますが、分配金額はあくまでも決算日の「前営業日」の基準価額に基づいて決定します。
なお、同じ「予想分配金提示型」の投資信託でも、基準価額の幅と分配金額はファンドによって異なりますので、必ず目論見書で確認するようにしましょう。
決算時に分配をするかどうか、そして具体的な分配額の決定権は運用会社にあります。また、分配金は支払いが確約されているものではなく、実際の分配額も決算を迎えるまで分からないというのが「常識」でしたが、「予想分配金提示型」なら、分配方針の透明性が高く、分配金の見込み額も事前に把握できます。