私が投資してみたいと考える5銘柄

 スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とは言えません。配当利回りが高い銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。ここから、さらに絞り込む必要があります。

 私は、1987年から2013年まで、日本株ファンドマネージャーをやっていました。私がもし今、ファンドマネージャーならば買ってみたいと思う銘柄は、5銘柄あります。以下の通りです。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい5銘柄

コード 銘柄名 配当
利回り
業種 最低
投資額
5020 ENEOS HD 5.7% 石油 38,240
8306 三菱UFJ FG 5.4% メガ銀行 46,390
8593 三菱UFJリース 5.2% リース 49,500
2768 双日 4.3% 商社 23,400
4188 三菱ケミカルHD 3.9% 科学 62,270
出所:筆者作成、配当利回りの根拠は前表、最低投資額は1月6日終値で最低投資単位100株を買うのに必要な金額(円)

 上記銘柄への投資は、いずれも「逆張り」【注】投資となります。

【注】逆張り(ぎゃくばり)
株価が大きく下がってきた銘柄に買いを入れることを、「逆張り」投資と言います。相場の流れや株式市場の人気に逆行して投資する方法です。これに対し、株価が上昇トレンドの銘柄を買うことを、「順張り(じゅんばり)」投資と言います。順張りは、相場の流れや株式市場の人気に従った投資方法です。

 日経平均は既に大きく上昇していますが、上記銘柄は、いずれもコロナ禍で株価が大きく下がったのち、株価の回復が鈍いものです。足元の業績は厳しいものの、先行きコロナが収束して業績が回復した際に、株価が大きく反発すると、私が予想している銘柄群です。

日経平均と、上記5銘柄の株価推移比較:2019年12月30日~2021年1月6日

注:2019年12月30日の値を100として指数化