1億円の資産づくりステップ2:生活水準をチェック

 では、現在の生活水準は身の丈に合っているのでしょうか。これを測るときに、「食費」と「住居費」は良い目安になります。

食費で生活水準を測る

 食費で生活水準を測る場合、豊かさ指標とも言われるエンゲル係数(食費÷消費支出合計×100)の平均値と比較することで、現在の生活水準が高いのか低いのか知ることができます。一般的にエンゲル係数が低いほど、生活水準が高いことを意味します。支出合計に対して、生きていくのに必要な食費の割合が高くなると、その他の支出にお金を使う余裕がない生活と判断されるためです。

 次の表は年収別の食費とエンゲル係数を一覧にしたものですが、単身世帯と2人以上世帯が分けられていない点には注意が必要ですが、自分の生活水準が平均と比べてどうか確認するのに役立ちます。

出所:「総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)平均速報結果の概要」

 また世帯人数別で見ると、月間の食費は次のようになっています。食費の支出が平均より多い場合は見直す必要があると言えるでしょう。

出所:「人事院の人事院勧告(平成31年4月)」

住居費で生活水準を測る

 住居費は「手取りの30%が目安」とよく言われますが、実際には20~25%が適正値です。

 年収が上がるにつれて、住居費を上げても余裕があるように感じますが、毎月の固定費である住居費を年収に比例して上げていくことは、できる限り避けるべきなのです。