今日は、個人投資家に人気の「株主優待銘柄」について、解説します。日本には「株主優待制度」という、世界でも珍しい制度があります。上場企業が株主に感謝して贈り物をする制度です。
本来、株主には配当金を支払うことで利益還元するのが筋です。ところが、日本の個人株主の一部に、お金(配当金)をもらう以上に贈り物(株主優待)を喜ぶ風潮があることから、株主優待という制度が存続しています。
小売・外食・食品・サービス業では、個人株主がそのままお客さま(会社製品の購入者)になることもあるので、広告宣伝活動の一環として自社製品を優待品に積極活用する企業が多数あります。
とても魅力的な制度なので、積極的に活用したら良いと思います。ただし、その魅力とリスクについて、これだけは知っておいてほしい5つのポイントを、解説します。
1.効率的に優待を獲得するには、最小投資金額で多数の銘柄に分散投資するのが有利
2. 優待券はぜひ使いたいと思うものから選ぶ。優待券を売却できることもあるが、売却額は、通常、自分で使う場合のメリット享受額より小さい
3.配当利回りも見て、総合的に有利なものを選ぶ
4.権利取り直前に株価が大きく上昇しているものは投資を避ける
5.業績不振銘柄や、不祥事を起こしている銘柄は避ける