業績不振銘柄や不祥事を起こしている銘柄は避ける
株主優待目当ての投資には、困った面もあります。以下の3点が挙げられます。
【1】優待魅力に惹かれて投資する人の一部に、財務内容や企業業績をまったく見ないで投資する傾向がある。
【2】優待魅力に惹かれて投資する人の一部に、株価をまったく見ない人もいる。気付かないうちに株価が大きく下落して損が膨らむこともある。
【3】株主優待制度が突然廃止されることがある。
外食、小売り、サービス、航空業に人気の優待銘柄が多数ありますが、現在、コロナ危機の直撃で、業績が急激に悪化している銘柄が多く、注意が必要です。コロナが収束すれば、回復するメドがあるなら良いですが、構造的に収益力が低下し、コロナが収束してもすぐには回復が見通せない銘柄もあります。そうした銘柄は、投資を避けた方が無難です。
株主優待は、個人株主にとって、とてもありがたい制度です。ただ、株式投資である以上、構造的に業績が悪化している企業や、不祥事を起こしている企業は避けるべきです。