今月の質問「ふるさと納税で失敗したことありますか?」

楽天証券経済研究所 根岸 美知代

【今月の質問1】 以下の制度で利用したことがあるものを教えてください。(複数選択可)

出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成

 ご回答いただきました方の約72%が「NISAまたはつみたてNISA」を利用していることがわかりました。そして、「NISAまたはつみたてNISA」を利用している方の約85%は、その他の制度も利用しておりました。一番多かったのが「ふるさと納税」で約67%、続いて「株主優待」約62%、「医療費控除」約44%、「iDeCo(確定拠出年金)」約38%という順でした。

【今月の質問2】 2020年度のふるさと納税は、年収などによって決まる寄付上限額のどのくらいまで寄付する予定ですか?

出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成

 約半数の方は、「ふるさと納税をしていない」という回答でしたが、ふるさと納税をしている方の約80%は、上限額の51%以上の寄付をしているということがわかりました。

【今月の質問3】 ふるさと納税をしたことがある方にうかがいます。 あなたが過去にやってしまったことのある、ふるさと納税の失敗談を教えてください。(複数選択可)

出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成

 約半数の方は「失敗したことはないと思っている」という結果となりましたが、「返礼品が同時にたくさん届き、冷蔵庫の保管に困った」、「上限額を超えてふるさと納税をしたため、自己負担額が2,000円を超えてしまった」という方が合わせて約30%もいらっしゃいました。「その他」では、選択肢にはなかった「返礼品」についての失敗談を多くいただきました。

「その他」コメントのご紹介です。

・狙っていた返礼品が受付終了してしまった
・返礼品のカタログを見ても欲しいものがなかった
・返礼品が画像と違いすぎた
・返礼品のクオリティが著しく低かった
・同じ品を再注文したが品質が悪くなっていた
・珍しい物を試したらまずかった
・ふるさと納税でチケットを入手したのにコロナで行けなかった
・返礼品(肉)がほぼ油で食べられる状態でなかった。いわゆる不良
・返信用封筒の切手代が寄付者持ちの自治体があった
・お中元感覚で返礼品を知人宛のところ、間違えて自分宛になった
・届け先を実家に設定したら、届いたのか届いてないのか不明だった
・もっと早くにとりかかるべきであった
・ワンストップを申請したが、医療費控除もあり結局確定申告となった
・ワンストップ特例を申請したが、誤って確定申告してしまった
・上限が明確に分からないので範囲内なのかわからない
・医療費控除のことを計算に入れず上限まで実施し、自己負担が発生
・上限を気にしすぎて少なすぎた

 ふるさと納税をしてみたいけれど、上限額がいくらなのかわからないという方もいらっしゃると思います。おおよその上限目安は「楽天のかんたんシミュレーター」から算出することができます。より正確な金額を知りたい場合は、お住まいの市区町村や税理士にご確認をお願いいたします。

 今回もたくさんのご意見をありがとうございました。このアンケートをご参考いただき、これからも節税対策をうまく利用していただけたらと思います。