NISAとつみたてNISA、どちらを使う?個別株投資ならNISA

 NISAには、2014年から始まった従来型「NISA」と、2018年から新たに始まった「つみたてNISA」の2種類があります。1年間にどちらか1つしかできません。両者の大きな違いは、非課税となる期間、年間上限額、そして、対象商品の3点です。概要は、以下の通りです。

NISA・つみたてNISA概要

出所:楽天証券経済研究所が作成

 NISAかつみたてNISA、1年間にどちらか1つしか選べません。このレポートで紹介する高配当利回り株など、個別株に投資する場合は、NISAを選ぶ必要があります。つみたてNISAでは、投資信託にしか投資できないからです。

NISAでじっくり長期投資したい高配当利回り株10選

 高配当利回り株を選ぶ時に、注意すべきことがあります。配当利回りは確定利回りではないことです。業績が悪化すれば、配当が減らされ、株価が大きく下がることもあります。したがって、投資銘柄を選ぶときは、見かけ上の配当利回りの高さだけで選ぶべきではありません。財務内容が良好で、収益基盤が安定的で、配当利回りが高い銘柄を選ぶべきです。
 以下は、私が、NISAで長期投資するのに適していると判断している高配当利回り株です。

高配当利回り株、投資の参考銘柄10選

コード 銘柄名 配当
利回り
1株当たり
配当金
16日
株価
8306 三菱UFJ FG  5.6% 25 447.4
8316 三井住友FG 6.1% 190 3,132.0
2914 日本たばこ産業 7.0% 154 2,193.0
8058 三菱商事 5.2% 134 2,563.5
8031 三井物産 4.2% 80 1,921.0
4502 武田薬品工業 4.7% 180 3,813.0
8766 東京海上HD 4.4% 235 5,291.0
8591 オリックス 4.7% 76 1,600.5
9432 日本電信電話 3.8% 100 2,639.0
9433 KDDI 4.0% 120 2,964.5
注:配当利回りは、今期1株当たり年間配当金(会社予想)を12月16日株価で割って算出、今期とは日本たばこ産業では2020年12月期、その他は2021年3月期のこと

 著者おすすめのバックナンバーより、上記に掲載されているメガ銀行・日本たばこ産業・大手総合商社についてより詳しい説明をお読みいただけます。ご参照ください。

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