下落5大予測…“理想の現実化”、“コロナ対策のために行われた借金の棒引き”など

 以下は、筆者が考える、2021年に金相場に下落圧力をかけるとみられる材料の5大予測です。現時点での筆者の2021年の金相場のメインシナリオは、“年初下落・年央回復・年末高”であるため、以下の下落5大予測は、年初ほど目立ちやすく、年央・年末にかけて徐々に弱まっていくことを、想定しています。

下落の5大要因を予測
1 理想の現実化、で下落
2 コロナ対策のために行われた借金の棒引き、で下落
3 期待先行相場“バイデン・ワクチン相場”の拡大・継続、で下落
4 先進国で金融引締め開始、で下落
5 世界経済の完全復元、で下落

 6:から10:は、先述の上昇5大予測の対極にあります。8:の“期待先行相場“バイデン・ワクチン相場”の拡大・継続”については、バイデン新政権発足予定の1月以降も、ワクチンへの強い期待が残り、継続する可能性は否定できません。

 しかし、その他の6:理想の現実化、7:コロナ対策のために行われた借金の棒引き、9:先進国で金融引締め開始、10:世界経済の完全復元の4つが、2021年に実現あるいは、顕著になったりする可能性は、筆者は高くはないと考えています。

 このため、下落5大予測については、存在こそするものの、その影響力は、上昇5大予測の影響力に打ち消され、その結果、金相場は、年央・年末にかけて、上昇すると、考えています。

 以上、現時点での筆者の2021年の金相場の考え方を述べました。参考になれば、幸いです。

[参考]貴金属・原油関連の具体的な投資商品

純金積立

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF

投資信託

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド

外国株

ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ

国内商品先物

金・金ミニ・金スポット・白金・白金ミニ・白金スポット・銀・パラジウム

海外商品先物

金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)