では、足元、その様子に変化が表れた要因は何なのでしょうか? いくつかの出来事を指摘することができます。

≪米大統領選終了≫

 バイデン前副大統領の当選が確実視されています。開票結果についてトランプ大統領は認めていないものの、選挙そのものは終了しています。ビッグイベント通過によって「不確実性」が消えた格好です。

≪新型コロナワクチン開発進展≫

 11月9日、米ファイザー社は開発中の新型コロナウイルス感染症に対するワクチンについて臨床試験の中間解析で90%以上の有効性を示したと発表。さらに16日には米モデルナ社が同様に94.5%の有効性が初期データから得られたと発表しました。

≪景気持ち直しの見方強まる≫

 11月16日、内閣府は2020年7-9月期のGDP(国内総生産)速報値を、実質ベースで4-6月期から5.0%、年率換算で21.4%増えたと発表しました。4-6月期に戦後最大の落ち込み(28.8%減)となった反動が主因です。その直前の上場企業四半期決算発表でも多くの企業の業績推移が示唆していました。