日経平均はかなり上がってしまったが、景気敏感株は戻りが鈍い
日経平均株価は、コロナショック前の高値を超え、29年ぶりの高値に達しています。来年にかけて世界景気の回復が加速する可能性が高まったことを反映した動きと思います。
日経平均が下がったところで十分に投資できなかったと、残念に思っている投資家も多いと思います。ただ、個別銘柄に目を転じると、まったく違った風景が見えてきます。
コロナ前の高値から大きく下がったまま、これまでほとんど株価が戻らず、今週になっていきなり急反発を始めた銘柄群があります。そうした銘柄は、今が投資の好機と考えます。
コロナ禍のダメージが大きく投資を避けられてきたのが、ようやくコロナ後の業績回復のイメージが見えてきたことで、投資家が買い戻しを急いでいる銘柄群と考えられるからです。
今日は、その中から7銘柄を紹介します。以下の7銘柄です。11月10日の日経平均は0.3%の小幅上昇でしたが、この7銘柄は同じ日に、極めて大きく上昇しています。
今、買うべきと考える「景気敏感株」7選:11月10日の株価と株価上昇率
上記の「景気敏感株」【注】は、いまが買い場の可能性があると判断しています。
【注】景気敏感株
東日本旅客鉄道(以下JR東日本と表記)は、通常は、景気の影響を受けにくい「ディフェンシブ株」と見なされています。同社は、リーマンショックのような大不況で自動車など製造業が軒並み赤字となったときでも、業績へのダメージが軽微でした。
ところが、今回のコロナショックは普通の不況と異なり、製造業だけでなく、電鉄・小売り・サービスなども業績・株価に大きなダメージを受けました。このレポートでは、コロナショックで業績や株価に大きなダメージを受けたJR東日本なども、景気敏感株と呼んでいます。