騰落率:天然ゴムと、ビットコイン、イーサリアムの上昇が目立った

 10月1日(木)から26日(月)の騰落率のランキングを確認します。この間の上昇率1位は、天然ゴムでした。そして2位、3位に、ビットコイン、イーサリアムが入りました。

図:ビットコインとイーサリアム、各種銘柄の騰落率

2020年10月1日(木)から26日(月)の終値で計算
出所:楽天ウォレット、マーケットスピードⅡなどのデータをもとに筆者作成

 天然ゴム価格が大きく上昇したのは、中国が世界屈指の天然ゴムの消費国である中国の経済が好転しつつあるためです。現時点で中国は、経済規模が大きい国の中で、コロナ感染の第1波が終わり、第2波が起きていない、珍しい国です。

 中国の経済情勢は、コロナ禍の7-9月期のGDP(国内総生産)がコロナ前の前年同期を上回ったことが示す通り、(統計上は)好転しつつあります。ビットコインとイーサリアムの上昇については、先述のとおり、ペイパルのサービス拡大が主な要因とみられます。

 新型コロナ、米大統領選挙、米中問題、人種間の争いなど、市場全体に強い不安要素が垂れ込める中でも、固有の上昇要因を持つ天然ゴムや暗号資産は、大きく上値を伸ばしたわけです。

 次にビットコイン、イーサリアムと各種銘柄の相関係数を見ていきます。