東証マザーズ上場の成長株が急落

 4月以降、急上昇が続いてきた東証マザーズ指数ですが、10月15日以降、急反落しています。10月22日には1日で▲4.5%、26日には▲3.9%も下がっています。上昇トレンドがいったん終わる可能性もあり、注意が必要と考えています。

東証マザーズ指数の動き:2017年10月~2020年10月(27日)

 東証マザーズ指数は、2018年1月に高値(1,355.55)をつけた後、下落が続き、コロナショック後の2020年3月には、一時557.86まで下げました。そこから急騰、2020年10月14日には、一時1,368.19まで上昇し、2018年1月の高値を少しだけ超えました。そこから、急速に高値警戒感が強まって、急反落したところです。

 東証マザーズには、リモートワーク関連など時代の波に乗った成長株が多く、そこが人気の理由でした。ところが、現時点でまだ赤字や、わずかしか利益が出ていない銘柄が多いことが難点です。

 東証マザーズ指数は、上げる時も下げる時も値動きが速いので、注意が必要です。少し保有を減らして様子見した方が良い局面かもしれません。高値で買った成長株が急落したところで「ナンピン買い」を入れるのは禁物です。「やっていはいけない」鉄則として、私はファンドマネージャー時代に心に銘じていました。

 今日は、ご参考まで、私が急落する成長株のナンピン買いで失敗した例をお話します。