米国高配当株1:ファイザー(PFE)

 世界最大級の製薬会社で、社名は創業者の一人、チャールズ・ファイザーから名づけられました。時価総額は2,083億ドルで、日本円で約22兆800億円となっています。

事業の注目ポイント

 売り上げの中心はバイオファーマ事業で、続いてアップジョン事業となります。米国での売り上げは半分以下と、ファイザーの製品は世界中で利用されています。

 バイオファーマ事業は、乳がん治療薬の一つである「イブランス(日本名:パルボシクリブ)」や肺炎球菌結合型ワクチンである「プレベナー」などの製品が中心となります。

 アップジョン事業は、神経障害性疼痛(とうつう)に用いられる医薬品の「プレガバリン」や、肺動脈性肺高血圧症の「バイアグラ」などを取り扱っています。ただし、アップジョン事業は売却予定のため、2021年以降は現在の売り上げの20%程度減となりそうです

株式の注目ポイント

 リーマン・ショック時にも配当を出しており、過去20年以上にわたり無配は一度もありません。上下の変動はあるものの、ファイザーは毎年安定して利益を上げていることによるものです。株価も新型コロナウイルス発生前近くまで戻しており、配当を目的として保有する銘柄として、検討してもよさそうです。

業績動向

 7月28日に発表した四半期決算では、売り上げ・EPS(1株当たり利益)ともに予想を上回りました。次の決算発表は10月27日の予定で、7月の売り上げ・EPSと同程度の数字が予想されています。

注意点

 同業他社と比較すると売り上げとEPSが、ここ数年あまり成長していません。また、8月末にNYダウ構成銘柄から除外されるなどによって、株価の調整が続いていました。これからの成長には新薬開発が必要となります。ビオンテックと共同開発している新型コロナのワクチンに期待したいところです。

株価動向、配当利回り紹介

配当:1.52ドル
配当利回り:4.05%

この銘柄の権利落ち日は、11月5日です。
配当は1.52ドル、配当利回りは4.05%(2020年10月20日時点)です。
株価は37.49ドルで約4,000円から購入できます(1USD=106円で計算)。2017年からの最高値は46.23ドル、最安値は28.49ドルとなっています(終値ベース)。