※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「日経平均は戻り高値。米大統領選が及ぼす米株、日本株の影響は?」
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欧米株が戻り歩調、日経平均はボックス上放れを試す
先週の日経平均株価は、1週間で589円上昇し、2万3,619円となりました。一時2万3,725円まで上昇、コロナショック後の戻り高値を更新しました。以下の日足チャートをご覧いただくとわかる通り、日経平均は8月半ば以降、2万3,000円から2万3,600円の狭いレンジで膠着してきましたが、ボックスの上放れを試しつつあるところです。
日経平均日足:2020年5月1日~10月9日
9月に入ってから、米ナスダック総合指数が売られ、続いて欧州株も売られたことが日経平均の上値を抑えてきました。10月に入り、欧米株が買い戻されてきたことを受けて、日経平均も上値をうかがう動きとなっています。
ナスダック総合指数:2020年5月1日~10月9日
ナスダック総合指数は、GAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)と言われる大型ハイテク株の構成比が高いため、8月まで、世界中の投資マネーを集めて、連日のように最高値を更新していました。コロナ禍でリモートワーク、リモート会議などITを使った技術革新が世界中に広がったため、成長期待がさらに高まりました。
ただし、7~8月は、時価総額2兆ドル(約212兆円)を超えたアップル株が、あたかも小型株のように軽く急騰するなど、上昇ピッチが速過ぎました。そのため、9月には、利益確定売りが集中し、急落しました。足元は、利益確定が一巡し、反発しつつあります。