米国の大統領選まで1カ月弱、トランプ落選も現実的に
米大統領選が行われる11月3日まで、1カ月弱となりました。支持率などのデータを見る限り、民主党候補のバイデン氏が勝利し、トランプ大統領が落選する可能性が高くなってきたと言えます。
不利な状況に追い打ちとなったのは、選挙直前の重要な今、トランプ大統領がコロナ陽性となったことです。民主党はこれまで、「トランプ大統領がコロナの影響をあまり重視せず、安全対策が後手に回ったことが、米国の感染拡大を深刻にした」と批判してきました。この批判に対し、トランプ大統領は強気を継続、自身もほとんどマスクをせず、いつもマスクをしているバイデン候補を笑い飛ばしてきました。
ところが、選挙直前の一番大事な時期にトランプ大統領自身が感染するというのは、いかにも間が悪過ぎます。コロナ感染に対し、「自身の安全管理も国の安全管理もできていなかった」と批判されても仕方ない状況です。
トランプ大統領が、すぐに回復し、選挙直前のTV討論に出られるようになれば問題ありませんが、そうでないと、選挙でますます不利となります。