前日(10月5日)の市場概況

ドル/円:112円台後半で小動き

 この日のドル/円は、今夜の米9月雇用統計を控えて、112円台後半でこう着。東京時間の112.91円を高値に海外時間には112.40円まで売られましたが、動きは限定的でした。(チャート1)

 

 本日(10月6日)の注目イベント

今夜、 米9月雇用統計発表!

 

経済指標過去データはこちらをチェック!

 

米雇用統計:ハリケーンの影響は?

 今夜発表される米9月雇用統計の市場予想は、NFP(非農業部門雇用者数)が+8.0万人(前回+15.6万人)、失業率は変わらず4.4%(前回4.4%)となっています。また、平均労働賃金は、前月比+0.3%(前回+0.1%)に上昇の見込み。(雇用統計詳細レポートもご覧ください)

 NFPの落ち込みはハリケーンが大きな理由。しかし、イエレン議長は、ハリケーンの影響は一時的で、「数カ月後には回復するだろう」と楽観的です。FRB(米連邦準備制度理事会)の12月の米利上げは、今回の結果にかかわらず実施されるとの見方です。マーケットが「今回のデータは悪い」と思い込んでいるだけに、予想比で大きく上振れた場合は、安堵感もその分大きくなり、ドル買いに弾みがつくことも考えられます。

 

カナダ失業率:カナダ利上げを占うデータ

 同時刻に発表されるカナダの失業率にも注目。市場予想は、新規雇用者数が1.20万人(前回1.45万人)、失業率は6.2%で前月と変わらず。BoC(カナダ中央銀行)のポロズ総裁は、今後の利上げ見通しは、「データ次第」、すなわち雇用データやインフレ率の結果を見て決定すると述べています。