第2のハードル:官邸主導を貫く、強い内閣を作れるか

 菅氏自身は無派閥で、主力派閥すべての支持を得て新総裁に就きました。それだけに、組閣人事では各派閥の意向を斟酌する必要があると考えられます。ただ、各派閥の都合を優先した年功序列人事では、強いリーダーシップは発揮できません。スガノミクスを強力に推し進める、強い政権を作れるか、注目されます。

 官邸主導の強い政権を作った安倍内閣でも、最近は求心力がやや低下していました。新内閣が、まず、コロナ対策で、その先は日米・日中外交で、強いリーダーシップを発揮できるか、注目されます。