今週の米国株市場は25日移動平均線の攻防が焦点

 ただし、気になる点もあります。米国株がさらに調整色を強めてしまった際に、日本株がこれまでと同様に堅調さを維持できるかです。そこで、米国株市場の動きについても見ていきます。

■(図3)米NYダウ(日足)の動き(2020年9月11日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週のNYダウは下げのピッチは落ち着きを見せ始めたものの、株価は25日移動平均線が抵抗となるような格好で取引を終えています。

 戻りの重たさは今週のFOMCを控えた様子見が影響している面もありそうですが、上値については2月21日~24日に空けた窓、下値については、6月あたまの「アイランド・リバーサル」による窓空けの部分がそれぞれ抵抗帯として存在し、抜けきった方向へ勢いが出そうな格好になっています。

 実は、S&P500もNASDAQも同様に、下抜けた25日移動平均線が抵抗となっていて、今週の米国株市場は25日移動平均線の攻防が焦点になります。