6月半ば以降の日経平均の動き
次に、もう少し期間を伸ばして見ていきたいと思います。
■(図2)日経平均(日足)の動き その2(2020年9月11日取引終了時点)
6月半ば以降の日経平均はジリジリと戻り高値を更新し、1本のラインを描くことができます。一方の下値については、6月15日と7月31日の安値を基準としたラインが2本描かれ、それぞれ「上昇ウェッジ」を形成しているように見えます。
着実に2万2,000円台から2万3,000円台へと株価水準を切り上げてきたわけですが、これまでのレポートでも紹介してきたように、「窓空け上昇後に失速し、再び上昇して失速」というパターンが繰り返されていたため、利益をうまく捉える売買のタイミングがやや捉えづらい上昇だったと思われます。
そのため、引き続き押し目買いを入れて戻りを狙うには下値の堅さがカギとなります。これまでは25日移動平均線がサポートとなってきましたが、2つめの上昇ウェッジの下限の線とほぼ同水準です。先週末終値からの上値余地と下値余地はほぼ同じぐらいの距離感ですので、今週は早い段階で上値をトライできれば安心感が広がり、相場の戻り高値を更新する動きが継続できると思われます。
その意味では、週初14日の自民党総裁選を受けての相場反応に左右されることになり、いわゆる「ご祝儀相場」に期待したいところです。