自分の投資スタイルに固執すると進歩はない
──買い時さんのブログやYouTubeでは、幅広いテーマを取り上げていらっしゃいます。銘柄分析、配当金、株主優待関連の記事が多いですが、投資信託に関する記事などもあったり。
それらはすべて実際に行っているんですか。
はい。実際の体験談です。ただし、常にすべてをやっているわけではありません。
例えば、投資を始めた頃は大型株を買うことが多かったんです。誰もが知っているような銘柄を買って配当金や株主優待を狙う、というスタイルでした。株主優待銘柄もいろいろ買っていました。
──インカムゲインを狙うスタイルだったのですね。
はい。でも、今は売買差益を狙う、つまりはキャピタルゲインを狙うというスタイルに変わってきています。
──そのときどきで投資スタイルを変えているのですか。
そうですね。自分が置かれた状況や、社会情勢などに応じて、最も有利と思える方法を取るのがベストだと思っています。
──そういえば最近、米国株も始められたとか。
米国株の人気が高まっていると聞いて調べたら、よさそうな銘柄が山のようにあって、これは放っておけないなと。それでいろいろ買い始めたら、思った以上にいい感じなので、最近は日本の中小型グロース株だけでなく、米国株も取引しています。
──どのような銘柄を持っているのですか。
アップル(AAPL)やエヌビディア(NVDA)、ペイパル(PYPL)などです。
──米国には高配当銘柄が多いので、配当金目当てに保有する人が多いですよね。買い時さんもそうですか。
いいえ、米国株もキャピタルゲイン狙いです。
──2年ほどの間に、柔軟にいろんなやり方を実践されているのですね。
少し成果が出たからといって、それに固執していると進歩はないと思うんです。もっといい方法があると思ったら、とりあえず試してみる。そういう姿勢を大事にしたいと僕は思っています。
──では、1年後も米国株をメインにされているとは限らないでしょうか。
はい、どこか、新興国の株でも買っているかもしれません(笑)。