Money Hack 2 タバコをやめた人は安くなる
健康体は安い! 難易度★★☆
禁煙に成功すると、生命保険料が安くなることがあります。その商品はリスク細分型保険と呼ばれるもの。喫煙、非喫煙の他にも血圧、BMIなどで保険料が増減します。つまり健康優良体の人は死亡リスクが低いので保険料を安く、喫煙者や高血圧、肥満の人は保険料を高く設定しているということ。
喫煙者と非喫煙者の毎月の保険料(30歳男性保険金1,000万円、10年更新)を比較すると、ある保険会社では喫煙者は保険料月約930円に対し非喫煙者は約840円という違いになりました。1年以上禁煙を続けられた人は(自己申告ではなく唾液検査があります)、非喫煙割引が適用される保険に入り直しをしましょう。
Money Hack 3 2018年以前に入った保険に要注意
新プランの料金確認をしよう 難易度★★☆
2018年以前に加入した死亡保険(定期保険・収入保障保険など)は、新しい保険に入り直すことで、保険料を安く抑えることができるかもしれません。それはなぜか? 生命保険の保険料を決める指標に大きな変化があったからです。
どの保険会社も保険料を「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」という指標を使って決めています。大きな変化があったのは「予定死亡率」です。
2018年、「標準生命表」が11年ぶりに改定されました。これは年齢・性別ごとに「死亡率」「平均余命」を算出した金融庁の統計表のことで、前回の2007年版に比べると死亡率が大きく減少しました。例えば70歳男性の死亡率は、2007年21.93%に対して2018年15.44%と、約30%も改善。その分、日本人が長生きするようになったわけです。
そのため「予定死亡率」が変更され、多くの保険会社が死亡保険料を2割程度引き下げました。保険会社や契約者の条件にもよりますが、2018年より前に死亡保険に加入した人は、現在販売されている商品と比較してください。保険料を節約できるかもしれません。
逆に保険料が引き上げられた商品もあります。それは貯蓄性の高い終身保険や個人年金保険など。市場金利が下がったことを受けて2017年に金融庁が「標準利率」を引き下げました。それを受けて保険会社が「予定利率」(標準利率を参考に保険会社があらかじめ決めた運用利率)を引き下げたため、保険料が上がったのです。こちらは入り直さないほうがお得なはずです。