20年4-6月の新規受注が27%増、下期も好調持続へ

現地コード 銘柄名
01186

中国鉄建股フン有限公司

(チャイナ・レールウェイ・コンストラクション)

株価 情報種類

6.20HKD
(7/27現在)

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    中国鉄建の新規受注が20年4-6月に前年同期比27.1%の伸びを示し、上期の累計では同21.9%増の8,760億元に達した。部門別では、住宅建設、公共建設工事が4-6月に同48.5%増、46.6%増を記録し、新規受注全体の33.9%、17.1%を占めた。高速道路建設は同39.3%増で、全体の12.2%。ほかに製造部門もパンデミックによる悪影響から抜け出し、4-6月の新規受注が同155.7%増と、1-3月の67.4%減から急回復に転じた。同社全体の足元の受注は依然堅調。BOCIは予想売上高および予想純利益を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを据え置いた。同社を建設セクターの主要推奨銘柄としている。

    4-6月および上期の新規受注はそれぞれ前年同期比27.1%、21.9%増。BOCIは新型コロナウイルスに起因する1-3月の建設作業の中断を考慮すれば、上期の受注は力強く推移したとみている。特に貢献度が高かったのは住宅建設と公共建設の2部門で、上期にそれぞれ同43.0%増、50.5%増。上期の新規受注に占める割合は計48.1%に達した。業務別に見ると、調査・設計・コンサルタントの新規受注が上期に前年同期比86.4%増と、最大の伸び。一方、都市鉄道の建設受注は8.7%増と、相対的に低い伸びだったが、BOCIは上期に延期された入札が一部、下期に行われるとみて、下期の受注の加速を見込む。

    前年同期の受注実績が高かったにもかかわらず、同社全体の20年4-6月の新規受注は前年同期比27.1%増加したが、これも住宅建設、公共建設の受注増が背景。この2部門が全体の計51%を占めた。ほかに、製造部門の受注が1-3月の67.4%減から4-6月には155.7%増と急回復し、高速道路建設の新規受注も39.3%増と好調。都市鉄道関連は32.3%減だったが、これは前年実績の高さ(19年1-3月に前年同期比566%増)や、関連入札の遅延が原因という。

    BOCIによると、ファンダメンタルズが依然堅調であるにもかかわらず、同社の現在株価の20年予想PER(株価収益率)はわずか3.4倍の低水準。BOCIは目標株価までの上値余地を指摘し、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。 一方、レーティング見直しにつながる可能性がある潜在リスク要因としては、地方政府による投資が先送りされる可能性を挙げている。