8月の株主優待銘柄

 2020年8月の優待株は、権利付き最終日が8月27日(木)、権利落ち日が28日(金)、土日を挟んで権利確定日が31日(月)というスケジュールになります。権利獲得には8月27日(木)までに株を購入し、翌28日(金)まで保有することが条件です。

 8月は優待の数もぐっと増えて、合計105銘柄※。全優待銘柄の中で人気No.1のイオンをはじめ、流通、小売り、外食の人気優待企業がひしめく優待激戦月です。翌月の9月も409銘柄※の優待株が控えており、8月と9月の2カ月を視野に入れて、計画的に資金配分を行いましょう。特に今年はコロナウイルス感染症拡大の長期化で業績が悪化している企業が多くなっています。「株価が安くなったから飛びついて買う」という発想はリスクが高いといえるでしょう。
※楽天証券 株主優待検索より

 人気1位は全優待株でもトップのイオン。2月末、8月末の年2回贈呈される「イオン・オーナーズ・カード」を買い物時に提示すると、100株保有だと買物金額の3%を半年ごとに現金で返金してくれます。半年で最大100万円の買い物にまで割引が適用されるので、最大3万円が戻ってきます。500株以上なら返金率は4%、1,000株以上なら5%、3,000株以上で最大7%に上がります。毎月20日、30日の「お客さま感謝デー」の5%割引特典と併用すると、割引+返金率は100株保有でも8%に達するのはうれしい限り。その他、イオン系列のイオンイーハート、スポーツオーソリティなどで割引、優待金額特典も受けられます。

 2位は、人気の高いビックカメラ。2月と8月の株主に年2回、100株保有で2月は2,000円分、8月は1,000円分のお買物優待券が贈られます。8月末にはそれとは別に保有期間に応じて、1年以上の継続保有で1,000円、2年以上保有で2,000円分の追加優待券も贈呈されます。

 3位も人気優待の吉野家ホールディングスの飲食券優待。2月末、8月末の株主に年2回、100株保有で300円のサービス券10枚(3,000円分)が贈られます。優待券を返送すると「商品詰め合わせセット」と交換することもできます。吉野家以外にも傘下の「はなまるうどん」「京樽」でも利用可能です。

 4位はさまざまなタイプのレストランを運営するクリエイト・レストランツ・ホールディングス。2月、8月に年2回の食事券優待で、100株保有だと各2,000円分がもらえます。また400株以上を1年以上保有すると、400株で年2回、2,000円分を追加贈呈してくれる継続保有株主優遇制度もあります。400株、1年以上継続保有だと年にもらえる食事券は総計1万6,000円分に。利用店舗は、大型商業施設に数多く店舗を展開する同社のレストランから子会社SFPホールディングスの「磯丸水産」といった居酒屋まで、実に多岐にわたります。

 5位は喫茶店チェーンのコメダホールディングス。2月、8月の年2回、100株以上で各1,000円分の電子マネーが「KOMECA」に自動チャージされます。継続保有の場合、KOMECAは再送付されず、紛失すると500円の再発行手数料がかかるので、いったん贈られたカードは大切に! 

 6位は百貨店・高島屋の買物割引カード優待です。2月、8月の年2回、100株保有で、各店での割引対象商品の買い物が10%割引(利用限度額30万円)になります。タカシマヤカードでの支払いではポイントがつきませんが、タカシマヤプラチナデビットカードだと銀行口座からの引き落としで、プラス2%のポイントもつきます。

 7位は西松屋チェーン。2月、8月の年2回、100株で1,000円分の優待カードが贈呈されます。3年以上長期保有すると2月のみ500円分の追加優待がもらえます。権利確定日が8月20日と早いのでご注意を。

 8位は学習塾の明光ネットワークジャパンのクオカード優待。8月の年1回、100株の保有で500円分、3年以上の継続保有だと1,500円分がもらえます。