1カ月の中で動く時間帯は?
1カ月の中ではどうでしょうか。
毎月最も注目すべきは、第1金曜日に発表される米国の雇用統計(日本時間午後9時30分)で世界中が注目し、その月の相場のトレンドを為替のみならず、株、債券、商品と全てにわたって方向付けする要因です。
米経済指標の中で次に注目される住宅関連指標は月の下旬に発表されます。
第1週
第1週 | RBA、ECB、BOEなど主要中央銀行の金融政策委員会が開催 | |
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RBA | Reserve Bank of Australia オーストラリア準備銀行の略。原則、毎月第1火曜日に開催(日本時間午後12時30分) | |
ECB | European Central Bank 欧州中央銀行の略。原則2週間に1回開催、その月の1回目の理事会(原則第1木曜日)で金融政策を決定(日本時間午後8時45分) | |
BOE | Bank of England 英国中央銀行の略。原則第1水曜、木曜の2日間開催(日本時間木曜日午後8時に発表) |
不定期
FRBと日銀は特に曜日が定まれておらず不定期ですが、事前に開催日を公表します。
FRB |
約1カ月半に1回(年8回)前年終わりに翌年の開催日を公表 |
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日銀 | 原則月2回開催。決定発表時間は定まっておらず、平均午後1時前後 |
さらに、BOE、FRB、日銀は金融政策員会の数週間後に議事録を発表します。この議事録の内容によっては相場が動くときがあるので、マーケットでは注目されています。
5、10日や月末
5日、10日決済 | 日本の商慣習でその月の5や10のつく日に、つまり5日毎に決済が行われるという商慣習がある(ご・とおび決済)。一般的には輸入決済が多い。従って、公示タイム(午前10時前)にかけてドル買いが出やすくなる |
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投信設定 | 外貨型投信の設定が月初や月末近くになると多くみられ、設定額が大型だと相場が動くことがある(公募が大型でも応募が少ない場合もあるので注意)。設定日は事前にわかる |
月末 | 輸出や輸入の実需では月末で取引される決済が多く、月末の公示タイムは大きく動く時がある。ドル円の取引は、通常2営業日後渡なので(これをスポット取引といいます)、月末の2営業日前から注意が必要。また、半期末や年度末の月末は、更に大きく動く時がある。10年に一度ぐらい、3月31日に非常に大きく動く時があるので、3月31日は要注意日というのが経験則 |
四半期の中で動く時間帯は?
四半期の中でよく注目されるのが、外債の利金、配当の円転です(ドル売り要因)。2月、5月、8月、11月の各15日に集中しており、これも数日前から出やすくなります。
四半期末 | 外国の企業やファンド、機関投資家は四半期決算を重視するところが多いため3月末、6月末、9月末、12月末近くは相場が動きやすくなる。特に、利食いなどが多くみられるため、それまでのトレンドの反対に動くことがある |
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15日 | ヘッジファンドの解約ルールで45日前ルールというのがある。解約したければ、その45日前までに連絡が必要というルール。特に1年の決算である11月や12月決算(11月決算も多い)の45日前、10月15日や11月15日は要注意日。これまであまり意識されていなかったが、リーマンショックの時に相場が大きく揺れ、利食いだけでなく損切りの解約が多く出たことから注目されるようになってきた。通常は、あまり意識されませんが、相場が大きく揺れるとこの話が出やすくなりますので要注意 |
第4四半期 | 四半期の中で一番注目されるのは第4四半期です。大恐慌やブラックマンデーがあった10月があり、その年のすべての成績、着地が意識される四半期。例えば、それまで成績が振るわなかったファンドなどは、クリスマスまでに最後の一勝負に出てくることも考えられる |