しんた:高校2年生。中学からお年玉のお金で運用をしているインテリ高校生。クイズ研究部の部長

 

ひな:しんたの同級生。クイズ研究部の部員

 

ファンド選びに大事なことは手数料だけ?

ひな:わたし、いよいよ投資デビューするかも!〔5〕投資信託の「手数料」「月次レポート」ってなに?を聞いて手数料の安いファンドにしようかと思ってるんだ。

しんた:ちょっと待って。大事な情報!

ひな:なになに?

しんた:じゃじゃーん! クイズです。

ひな:まて、しんた。まさか、大事な情報とは何でしょう、とか言わないよね。

しんた:正解。大事な情報とは何でしょう!

ひな:……。

しんた:ごめんー。投資ファンドには「均等分散型」や「バランス型」があったよね。そしたら、大事なことに気がついた。分散投資は、長期投資が前提だから、あまり頻繁に売買しない。多少相場が上下に動こうが、一喜一憂しないのがいいところだったよね。

ひな:そうそう、あたしが気に入ったのも、それがひとつの理由。

しんた:でね、分散投資するファンドにもいくつかタイプがあって、例えば、「均等分散」だと、株や債券などの資産の割合を変えないんだ。

ひな:それでいいんじゃない? 分散が大事なんでしょ?

しんた:ところが、景気がいいとか悪いとか、不動産市場がいいとか悪いとか、ながーい期間で金融市場に影響を与えるような現象が起きるときは、少しずつ割合を変えてくれるファンドもあるんだって!

ひな:状況によって動かしてくれるんだね。それっていいの?

しんた:年金を運用しているプロの人たちも、分散投資をしながら、少しずつ組入れ資産の比率を変えているケースが多いらしいよ。