――2015年のブログに「投資で生活をしたい」と書かれています。投資生活の始まりは、ここからですか。

 その頃は投資に興味を持ち、「投資で生活をしたい」と考えて情報を集めていました。投資セミナーに1、2回参加し、投資に関する本を読んで勉強をしたので知識は増えたのですが、自分のお金を投資するつもりはなかった。

―――せっかく投資の勉強をしたのに、なぜですか?

 怖かったからです。投資がうまくいかないと、お金が減るかもしれないでしょう? といって、預貯金ではお金は増えません。お金を安全に増やす方法を探したかったのですが、ブロガーの仕事が忙しくなったので後回しになっていました。投資を実際に始めたのは2017年2月ごろからです。

―――怖いという気持ちは、投資の世界に一歩踏み出せない人たちも同じだと思うのですが、タクさんは、なぜ一歩が踏み出せたのですか。

 ソーシャルレンディング(※1)を見つけたからです。2015年にいろいろな投資方法を比較検討しているときに、インターネットを通じ、お金の借り手と貸し手を仲介する金融サービスがあることを知りました。元本の価格変動リスクが小さくて利回りが良いことが魅力的でした。それにこの方法なら初心者でもほったらかしたままで、手堅く増やせるかもしれないと思いました。

※1 ソーシャルレンディングとは
インターネット上で個人投資家から小口の資金を集め、融資を必要とする中小企業に貸し出すサービス。借り手企業は返済額と金利を毎月支払い、運営会社がそのうち数パーセントを取得した残りが個人投資家の利回りとなる。日本では2016年頃から大きく市場が成長している。

―――企業が投資家から資金を集めるという点では、返済期日と利率を約束して発行する「社債」に似ていますが、ソーシャルレンディングは仲介会社のファンドを通じて企業に投資するので、投資先が明らかではないし、利回りが約束されているわけではありません。タクさんは、どのような事業に投資したのですか?

 僕が投資したのはクリーンエネルギー系の事業で想定利回りは年6%でした。10万円を投資して数千円の利益になりました。

―――しっかり検討して、堅実に利益を出されたんですね。中編では、どんな視点でどんな投資商品を選んでいるか、さらに詳しくお伺いします。

「貯金だけではお金は増えていかない。将来に備えて安全にお金を増やしたい」とタクさん

中編『ほったらかし投資で本業に集中』へ続く>>

※このインタビューは2019年3月7日に実施し、2019年4月4日に初回掲載したものです。