上昇率、原油が1位に返り咲き。主要株価指数が続く。貴金属は下落
先週は、原油の上昇が目立ちました。先々週、上昇率1位の座を日経225に明け渡し、2位だったものの、1位に返り咲きました。OPECプラスの会合で減産強化が決定することへの期待などで、上昇しました。
NYダウ、S&P500、日経225と、日米の主要株価指数が続きました。日米ともに経済活動が再開しつつあり、新型コロナウイルスの感染拡大によって一時的に落ち込んだ経済が、近い将来、立ち直るだろう、という期待が、下支えしていると考えられます。
一方、パラジウム、銀、金、プラチナはそろって下落し、貴金属が全面安となりました。原油や主要株価指数が上昇したため、リスクオンのムード(リスクを積極的にとって運用を活性化するムード)が強まりました。これを受け、代替資産の側面で、金に下落要因が生じ、主力の金に下落要因が生じたことで、貴金属全体が下落したと、考えられます。
全体的には、上昇銘柄数が16(前回は19)、下落銘柄数が7(前回は4)、最大と最小を除く変動率の平均は+1.8%(前回は+1.7%)でした。5月29日(金)から6月5日(金)の週については、前回同様“おおむね強かった”と言えると思います。
※OPECプラスの会合や原油相場の展望については、今週の週刊コモディティマーケット『原油価格は1カ月で約2倍に上昇。OPECプラスの「ヤミ増産ストッパー付き減産」に期待』をご参照ください。