運用の達人は、損切りの達人

 運用の達人になるには、損切りの達人になる必要があります。長期的にすぐれた運用パフォーマンスを出すには、大きく上がる銘柄を見つけることも大切ですが、それ以上に、暴落する銘柄をつかまないことが大切です。

 ただし、長い年月、いろいろな銘柄を売買していれば、暴落する銘柄を買ってしまうこともあります。そんなとき、すばやく損切りして傷口を深めないことが、運用の達人になるための必須条件です。

 運用資産を何倍にも拡大させたファンドマネージャーには、「どうやって株価10倍になる銘柄を見つけたのか…」のような成功例を語る人が多いが、その影では、「いいと思って買った銘柄がダメ銘柄だったが、なんとか暴落する前に売り抜けた」話が、たくさんあるはずです。

 私は、ファンドマネージャー時代には、理由はわからなくても、だらだらと下げ続ける小型株は、サッサと売ることを徹底していました。

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