割安株は売り時も大切!

 会社が急成長を続ければ、株価もどんどん青天井で上昇する成長株に比べると、「株価が安い」という理由だけで買われている割安株は売り時も大切になる。

「割安株投資はその株に割安感がなくなったら終わり。市場の関心が集まるのを我慢して待っていたのに、少し上がったからといってすぐに売ってしまうことに未練を感じるかしれません。でも、再び誰にも見向きもされない時期が来るかもしれないので、見切りは早いほうがいい。その際、参考にしたいのは同業他社のPERやPBR。他社に比べてこれらが割安だった状態から、同レベルか、それ以上になったら割安株としては卒業。売り時と考えたほうがいいでしょう」(佐藤氏)

 株価が割安で、これ以上は安くならないほど下がっていたとしても、業績が悪化すれば破たんするリスクもある。「そういう意味では自分が割安だと思った水準から少しでも下がったら、すぐ損切りすることも大切。会社がつぶれてしまったら、割安も何もないですから」と佐藤氏は割安株投資のいちばん重要な点を教えてくれた。

※本記事は2020年5月15日現在の株価情報などによるものです。

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