今週の予想

 今週は、日経平均株価が2万円のフシ目で値固めできるかどうか注目するところです。先週は、11日(月)に2万534円まで上昇後、15日(金)には1万9,832円まで下落。2万37円で引けましたが、不安定な動きといえます。

 日経平均の動きは、NYダウに基本的に現状では連動しているので、第2次新型コロナウイルス感染拡大懸念と米中摩擦が大きなポイントとなります。22日に中国が全国人民代表大会の開催を控えており、習主席は米国に対して強気の対応に出ることになります。トランプ米大統領は新型コロナウイルスの世界的拡大の責任を追及しており、これが米中貿易摩擦の再燃となりつつあるので注意が必要です。

 国内では、14日に5月末の緊急事態宣言の期限を待たずに39県で解除をし、第2次補正予算の編成方針を示したので、相場のサポート要因になっています。これに加え、21日に見直し日とされる8都道府県の緩和が示されれば、プラス要因になります。

 ただし、コロナ問題が長期化するとの見通しが広がっているため、景気の回復が遅れることが懸念されるので、当面は上値を買っていく動きはでないものと思います。

 18日(月)は、先週末の米株高を受けて買いが先行し、買い一巡後は戻り待ちの売りに押され、マイナスに転じる場面もありました。後場には時間外の米株先物が堅調に推移したことで、一時+160円の2万197円まで上昇、大引けは+96円の2万133円となりました。