成長株かつ割安株の具体的な銘柄とは?
窪田の言うチョビチョビ成長株はすでに急成長期は終わったものの、地味に最高益更新を続けていて配当利回りなども高い銘柄のこと。
「例えば、優待株としても人気の高いKDDI(9433)などは今も最高益更新が続き、成長株の条件は満たしています。しかし、携帯事業の急成長期が終わった、という評価で2015年以降、株価が横ばいで推移。PER11倍、配当利回りも3.6%超と、割安株としてもお買い得な株価水準になっています。さらに、今後は『auWALLET』や『auPAY』などスマホを使ったライフデザイン事業が新たな成長分野になりそう。過去に急成長分野だった携帯事業で安定高収益を続けつつ、新たな成長分野に期待が持てる銘柄といえるでしょう」(窪田)
他にも、時間貸し駐車場のパーク24(4666)は、都心の空きスペース活用ニーズを取り込んだ貸し駐車場ビジネスをいち早く展開し、2016年頃までは、押しも押されもせぬ成長株だった。しかし、その後はライバル会社の参入や成長鈍化が嫌われて株価が急落。近年はカーシェアリング事業が次なる成長分野として期待されているものの、配当利回りが4.1%に達するほどの割安株に。
「しかし、安定した収益が見込める駐車場事業に加えて、先行投資の成果で軌道に乗りつつあるカーシェア事業の成長性を考えると、コロナ・ショックの影響で株価が急落した今はとても投資価値が高いと判断しています」と言う窪田。
つまり、チョビチョビ成長株が何かの拍子にガクっと株価が下がって割安になったときが狙い目ということだ。
「景気循環や成長のための投資で業績が上下動する循環的成長株も魅力ですね。モーター事業で世界屈指の日本電産(6594)やゲームや半導体事業が好調なソニー(6758)などがそうです。成長株というのはいったん急落して、『今さら、あんな株を買うなんてバカじゃないの?』というときじゃないと、高くて買えないもの。今回のコロナ・ショックのように全体相場が急落したときはある意味、チャンスと私は考えています」と、相場局面での成長+割安株戦略についてアドバイスした。
※本記事は2020年5月22日現在の株価情報などによるものです。
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