価格変動リスクを抑える、オススメのバランスファンド5選

 それでは「具体的にどれを選んだらいいの?」という人に、安定した運用実績を積み上げてきた5本のバランスファンドをご紹介します。運用するファンドによってリスクコントロールの手法も想定するリスク水準も異なりますので、まずは各ファンドの特徴から確認してみてください。

想定
リスク
水準

ファンド名
高め

ファイン・ブレンド(資産成長型)

国内外の債券、グローバル株式、グローバルREITの4資産に金も加えた、5つの資産に分散投資します。各資産の基準価額への影響度合いがおおむね均等になるよう、資産配分を調整する点が特徴です。直近2020年3月には、国内債券の組入比率を大幅に引き上げ、さらにその後、金の比率も引き上げました。

やや高め

AMC/ステート・ストリート・リスクバジェット型バランス・オープン(ステイブル)

リスクを一定水準に抑えながら、国内外の株式や債券に分散投資します。資産配分は「AMCリスクバジェット型資産配分モデル指数」に基づいて決定され、定期的に見直されます。直近2020年1月には、目標リスク水準を6%から最終的に4%まで引き下げました。

普通

投資のソムリエ

年率リスク(基準価額のブレ幅)を4%以内に収めることを目標に掲げ、国内外の株式や債券に分散投資します。2012年の運用開始以降、相場環境の変化を迅速に察知し、為替リスクも含めたファンド全体のリスクコントロールを図ることで、安定したリターンを獲得してきました。直近では、2020年2月25日時点で、リスク性資産の配分比率を引き下げ、基準価額の下落を抑制しました。

やや低め

三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)

国内外の株式と債券に投資を行い、投資環境の変化に応じて、組入資産の比率を柔軟に変更します。直近2020年3月には、株式を取り巻く投資環境が悪く、かつ、株式の収益寄与が低いと判断し、株式の組入比率をゼロまで引き下げ、債券中心の運用に切り替えています。

低め

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド

国内外の株式と債券の他、デリバティブ取引やオルタナティブ戦略も取り入れて運用を行います。市場環境に応じて伝統的資産(株式や債券)と、非伝統的資産(オルタナティブ資産=REIT、金など)の配分を機動的に変更する点が特徴です。新型コロナウイルス感染拡大前から景気変動の影響を受けにくい保守的な運用を行ってきたことが功を奏し、基準価額の動きも安定しています。