先週の結果
米株式上昇のサポートで、GW明けの日経平均は約500円底上げ
2週間前(4月27日)の予測では、ゴールデンウイーク入りで5月8日までの2週間は1万9,000~2万円の間での神経質な展開を想定しました。
結果的には、米株式が反発したことで、約500円底上げし1万9,400~2万400円の間の大きな上下動となり、週末の8日は、2万円台を回復して引けました。
4月27日(月):24日の米国市場で原油相場の3日続伸や、トランプ米大統領が中小企業への支援の法案に署名したことで主要株価3指標そろって大幅高。これを受けて日経平均は+148円の1万9,410円で寄り付き、時間外の米株先物の上昇に連動し、上げ幅を拡大して+521円の1万9,783円と大幅反発となりました。
28日(火):27日の米株式は3指標そろって大幅続伸しましたが、日経平均は前日にすでに織り込んでいたことで、▲12円の1万9,771円と小反落でした。
29日(水):昭和の日で休場。
30日(木):29日の米国市場で新型コロナウイルス治療薬への期待やFRBの支援策表明を好感し、3指標そろって大幅高(NYダウは+532ドルの2万4,633ドル)となったことで、寄り付きから+334円の2万105円と2万円台を回復して始まりました。その後もしっかりした動きとなって、一時+594円の2万365円まで上昇して、終値は+422円の2万193円と2カ月ぶりに2万円台を回復して引けました。
5月1日(金):30日の米国市場で経済指標が軒並み悪化したことや、月末の取引で持ち高調整の動きもあり、3指標そろって反落。これを受けて日経平均は売り先行で▲201円の1万9,991円で寄り付きました。その後、時間外での米株先物が一段安となったことで、日経平均も連動し、一時▲641円の1万9,551円まで急落。週の終値は▲574円の1万9,619円と大幅反落となりました。その後の日本の連休中のNYダウとCME(シカゴ日経先物)の動きは、5月1日(金)▲622ドルの2万3,723ドル、▲115円の1万9,515円、5月4日(月)は▲26ドルの2万3,749ドル、▲240円の1万9,390円、5日(火)は、+113ドルの2万3,883ドル、▲85円の1万9,545円、6日(水)は▲218ドルの2万3,664ドル、▲270円の1万9,360円でした。
7日(木):前日のNYダウの下落を受けて、前場は▲150円の1万9,468円で寄り付き、▲170円の1万9,448円まで下げるものの、後場には時間外の米株先物の上昇を支えに切り返し、+55円の1万9,674円と反発して引けました。
8日(金):7日の米国市場で経済活動再開期待を背景に3指標そろって反発。特にナスダックが4日続伸で昨年来水準を回復したこともあり、日経平均は+297円の1万9,972円で寄り付くと、上げ幅を拡大し後場には中国株や時間外の米株先物の上昇にサポートされ、+504円の2万179円と高値引けとなりました。5月のSQ(特別清算指数)値は2万73円でした。
日本市場引け後の米国市場は、4月の米雇用統計は失業率14.7%(前月4.4%)と戦後最悪となりました。しかし、予想より悪くなかったことや、米中電話会議で貿易協議第1段階の合意の実現に向けた協力で一致したという報道で、米中緊張緩和期待が高まったこと、さらに欧米で外出制限を緩和する動きが広がってきたという見方から、NYダウは+455ドルの2万4,331ドルとなり3指標大幅高となりました。この上昇は後付けのような気がしますが、要するに金余りということにつきます。シカゴの日経先物は+70円の2万210円でした。