日経VIが40を超えるのは稀、リーマン・ショックでは92まで上昇

 日経VIが、長期でどう推移してきたか、2007年以来のデータを見てみましょう。

日経平均と日経VI、月次推移:2007年1月~2020年4月(27日)

出所:日経QUICKより楽天証券経済研究所が作成 ©日本経済新聞社

 上のグラフをご覧いただくと分かる通り、日経VIは、通常20くらいで推移していますが、日経平均が急落すると上昇します。ただし、40を超えることはめったにないことが分かります。
 40を超えたのは、2008年のリーマン・ショック時と、今回のコロナ・ショックだけです。リーマン・ショックでは、一時92まで上昇しています。世界不況と金融危機が同時に起こったことから、恐怖心が今以上に強くなりました。

 コロナ・ショックで、4~6月の世界経済はリーマン・ショックをはるかに上回る落ち込みとなる見込みです。それでも、「世界各国が何でもありの経済対策を出してきている」「治癒薬・ワクチンの開発が進みつつある」ことから、先行きへの不安・パニックは、収まりつつあると考えられます。