日経VI(ボラティリティー・インデックス)が34.9まで低下、パニックは収まりつつある

 新型コロナについてさまざまなニュースが出る中、日本の株式市場での恐怖が高まっているか、低下しているかを見るために、便利な指標があります。日本経済新聞社が算出している日経VI(ボラティリティー・インデックス)です。

 詳しい説明は割愛しますが、日経平均オプションなどのデータから、株式市場での「リスクへの警戒」がどの程度高まっているか計測して、指数化したものです。

日経平均と日経VI(ボラティリティー・インデックス)推移:2018年1月4日~2020年4月27日

出所:日経QUICKより楽天証券経済研究所が作成 ©日本経済新聞社

 恐怖指数とも言われることがある「日経VI」は、上のグラフをご覧いただくと分かる通り、日経平均が急落する局面で上昇します。通常は20程度の水準で推移していますが、コロナ・ショックで日経平均が暴落すると、一時58.5まで上昇しました。ただし、その後、日経平均が急反発すると低下してきました。40を割れ、35まで下がってきましたので、パニックは収まりつつあると判断できます。