リーマン危機を超える世界景気悪化、米経済再開への期待が相場を支える
欧米で発表される経済指標は、いずれも過去に類を見ない急激な景気の悪化を示しています。24日には、米国で、新規失業保険申請件数(4月13日の週)が発表されました。
米国の新規失業保険申請件数
米国では、コロナ感染防止のための経済封鎖によって、5週間で2,600万人を超える雇用が失われたことが分かります。これで、過去10年以上かけて創出してきた雇用がすべて失われました。急激な経済悪化を受け、CBO(米議会予算局)は24日、4-6月の米GDP(国内総生産)が前期比▲40%(年率換算)のマイナスとなり、失業率が14%に達するとの見通しを発表しました。これは、2008年のリーマン危機を上回る悪化です。
このままでは、金融危機が避けられなくなるため、トランプ米大統領は、感染鈍化を確認しつつ、経済再開を急いでいます。CBOは、経済再開を前提に、7-9月の米GDPは、前期比年率23.5%と、急回復を予想しています。思惑通り、米経済再開は、予定通り、進むでしょうか?
欧州でも、同様に、リーマン危機を上回る悪化が見られます。