ポイント2.1日の動きでも、日経平均株価の騰落率の2倍とかい離することがある
次に、1日の動きで見ても、日経レバレッジ指数ETF(1570)の騰落率が、日経平均株価の騰落率の2倍とならないことがある理由について説明します。ここは、レバレッジ・インバース型ETFの商品性を理解する上で重要なポイントとなりますので具体的な事例を使って詳しく説明します。
以下の【図1】では、日経平均株価、日経平均レバレッジ・インデックス、日経レバレッジ指数ETF(1570)、日経平均先物(2020年6月限)の終値と前日比の騰落率を並べています。(日経平均先物の価格は大阪証券取引所で15時15分まで取引されていますが、ここでは便宜上15時時点の市場価格を使っています。)
【図1】 各株価指数、ETF、株価指数先物の価格と騰落率の推移(2020/03/23~2020/3/31)
図から、日経平均レバレッジ・インデックスの騰落率(2)が日経平均株価の騰落率(1)の2倍と等しいことが確認できます。
次に、日経平均レバレッジ・インデックス(2)と日経レバレッジ指数ETF(3)の日々の騰落率を比べてみると、ほぼ近い騰落率となっているものの、3月27日と3月30日(黄色部分)においては、騰落率が大きく異なっています。
日経レバレッジ指数ETF(1570)は、日経平均レバレッジ・インデックスと連動することを目指して運用されているのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?