コロナ後の市場、どう読む?どう動く?
Q: 多くの株や投信が割安になっていますが、3つの投信以外に買いたいものは?
A: コロナ・ショックでも運用ルール自体は不変!
投資対象を3つの投資信託に限定し、投資には時間をかけないことで、コスパを上げ、投資以外のことを楽しみたいというのが私の投資ポリシーです。なので、急落してもリバランス以外には特別なことはしません。もちろん、損切りもしません。
また、暴落相場では「底値買いするかしないか」がよくテーマになりますが、私自身は、どこが底値かを当てるのは無理と割り切っています。そもそも基本的に予想はしない、というのが私の投資スタンス。ですので、保有する3つの投信が直近高値から3割以上急落したら追加投資を含めたリバランスを行う、というマイルールを粛々と実行しただけ。
3月末にはいつもと同じように月々の定額積み立て投資も淡々と行いました。こちらは毎月の定額自動積立コースで月々の金額を設定しているだけなので、実質、ほったらかしのままです。
Q: 依然、先行き不透明な相場展開ですが、新たに買うタイミングはいつでしょう?
A: タイミングは計らない。ただ、追加投資のルールはきっちり決めている
私の場合、タイミングを計ろうとすると相場が気になって快適な生活を侵食するので、月に一度の自動積み立てと定期的なリバランスのとき以外、投資のことは考えないようにしています。
ただ、そうは言っても大きく下がったと感じたときに追加投資(臨時リバランス)したくなることもあるので、その場合は、弾切れにならぬよう、日常生活に支障が出ぬようなルールを設定しています。
Q:追加投資のルールを詳しく教えて下さい。
A:一回あたり・ひと月あたりの追加投資額上限や、追加投資をストップする基準を設ける。生活防衛資金には手をつけない
具体的には、
・追加投資は、1回あたり5万円まで
・追加投資は、1カ月あたり最大20万円まで
・想定下落期間(追加投資期間)は最長3年間程度
・無リスク資産の残額が、「流動性資金(生活運転資金)」と「生活防衛資金」と「近い将来使途が明確なお金」の合計額を下回りそうになったら、どんな状況であってもそれ以上は絶対に追加投資はしない
・無リスク資産内の生活防衛資金に手をつけない
といったルールです(※あくまで数値は参考例)。
2008年のリーマン・ショックのときの反省で、10年以上前に決めたルールです。
当然、このルールを遂行するためには、想定最大下落幅や想定最長下落期間を「予測」する必要があります。予測がハズれてしまうこともあるので、万が一、資産の下落期間や下落幅が想定する「最大・最長」を上回った場合にどんな非常時ルールで対応するかも決めておく必要があります。
また、このルールに従うと、一気には買えないので、仮に下落したリスク資産がすぐに値を戻してしまうと「買い場」を逃す可能性もあります。
でも、急落後にすぐに相場が回復するのは、それほど投資対象が格安でおいしいレベルまで値下がりしていない証拠。本格的な下落相場はすぐに値が戻るような甘いものではない、と私は考えています。
Q:不安定な相場はいつ頃まで続くと思いますか?
A:数年以上続く可能性を想定
基本的には予想はしない(予想を投資判断には反映させない)スタンスですが、このような状況が数年以上続く可能性は一応想定しています。