コロナ後の市場、どう読む?どう動く?

Q:コロナ・ショック後に底値買いした銘柄はありますか?

A:ブラックロック(BLK)、フェア・アイザック(FICO)など。魅力的な銘柄が増えている

 魅力的な銘柄は増えていると思います。現状、底値買いに成功した形の「iシェアーズ S&P 500」は長い目で見れば盤石だと考えています。

 米国株では、世界最大の投資会社であるブラックロック(BLK)。2月中旬の高値から3月中旬には40%近くも急落しましたが、ボラタイル(乱高下が続いている状態)で面白いと思っています。

 ITソリューション企業のフェア・アイザック(FICO)もビジネスモデルが不変なので、この急落でのさらなる底値買いチャンスを狙っています。

 下落率の激しい金融系では、米国の先物取引所を運営しているCMEグループ(CME)に投資妙味がありそう。

 銀行株はあまり好みではありませんが、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)は株価が「よく」下げていて、魅力を感じます。

Q:依然、先行き不透明な状況ですが、新たに買うタイミングはいつでしょう?

A:自分なりに「ここまで下がったら割安」という目線を作っておき、そこを割り込んだら買う

 コロナ・ショックのような暴落が起こる前から、自分なりに「ここまで下がったら業績などから見て割安」という目線を作っておくことが大切だと思います。そして、そこを割り込んだら勇気を持って「買う」。

 短期的な目線では怖くて買えないと思いますが、10年、20年先という長期の目線で見れば、安心して買える銘柄はきっとあると思います。もちろん、短期的にはEPS(一株当たり当期純利益)が大きく下がるので買いにくくはなりますが、過去のリセッションではいつもそうでした。定量面だけでなく、定性で判断していく相場になってくるのでしょう。

Q:不安定な相場はいつ頃まで続くと思いますか?

A:最短で半年、最長では5年くらい続くことも想定

 当初予想していたよりもかなり深刻な事態になっていると思います。最短で半年、つまり今年の9~10月ぐらいまでは不安定な相場が世界的に続くように思えます。

 最長では5年ぐらい世界的な不景気が続くような波乱の展開も想定しておいたほうがいいのかもしれません。