先週の結果

先週は、週前半は1万6,480円→1万9,564円まで大幅上昇し、いったん大幅下落。週末再び1万9,300円台へ

 先週の予測では、今週は1万6,000円台を中心に大幅な上下動の後上昇で終わるとしました。 結果的には、週前半の24日(火)、25日(水)は4ケタの上げ幅が続き、1万9,546円まで上昇。26日(木)は▲1,033円の1万8,512円まで下げて、終値は▲882円の1万8,664円と急反落し、週末は+724円の1万9,389円と大幅反発で高値引けとなりました。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、米議会上院は2兆ドル、日本円で220兆円という巨額の経済対策案を可決、NYダウ平均株価は3日間で+21.3%の上昇。1931年以来の上昇幅となりました。

3月23日(月):前週末のNYダウは▲913ドルの1万9,173ドルと大幅下落だったものの、為替が1ドル=111円台で、シカゴの日経先物が+480円の1万7,030円となっていたことで、+17円の1万6,570円で始まり、一時1万6,833円まで上昇しました。ところが、米株先物が急落し、サーキットブレーカーが発動(日本でいうストップ安)で、シカゴ日経先物は一時1万5,060円まで下げましたが、すぐに買い戻しが入り、前場は+80円の1万6,633円となり、後場になるとETF(上場投資信託)の買い思惑もあり、一時+496円の1万7,049円まで上昇。終値は+334円の1万6,887円でした。 

24日(火):前日の米国市場で経済対策の協議難航を嫌気し、NYダウは▲582ドルの1万8,591ドル。しかし日経平均は、前場で時間外での米株先物が上昇したことで、+319円の1万7,206円で寄り付き、一時+1,193円の1万8,081円まで上昇。後場になると戻り売りに伸び悩む場面もありましたが、その後は盛り返して、大引け近くには1万8,100円まで上昇。終値は+1,204円の1万8,092円と大幅続伸しました。 

25日(水):新型コロナウイルス対策への巨額経済対策が米議会で成立したことで、NYダウは+2,112ドルの2万704ドルと1933年以来の+11.3%高。これにより日経平均は一時+1,095円の1万9,187円まで上昇。前引けは+1,036円の1万9,129円となり、後場になると「米景気対策合意」報道で一段高となり、大引けは+1,472円の1万9,564円まで上昇。大引けは+1,454円の1万9,546円でした。 

26日(木):日経平均は3日間で3,000円近い上昇のため利益確定売りに押され、前場は▲311円の1万9,234円で寄り付くと、▲903円の1万8,643円まで下落。後場になると一段安となり、▲1,033円の1万8,512円まで下げて、終値は▲882円の1万8,644円と、4日ぶりの大幅反落となりました。 

27日(金):前日の米国市場で、週間新規失業保険申請件数が28.1万件→328.33万件と記録的高水準になったものの、NYダウは+1,351ドルの2万2,552ドルまで上昇。このことで、日経平均は+357円の1万9,021円で寄り付き、+702円の1万9,366円まで上昇しました。しかし、上げ幅を縮小し▲167円の1万8,832円まで下げました。その後、後場になると機関投資家による配当再投資の買い観測で大引けにかけて一段高となり、+724円の1万9,389円の大引けとなりました。

 巨額の新型コロナウイルス対策費や2兆ドルの巨額の景気対策で、26日までの3日間でNYダウは+21.3%の大幅上昇に。しかし、日本市場の引け後の27日のNYダウは朝方に▲1,082ドルの下落、午後に▲224ドルまで反発するものの、終値は▲915ドルの2万1,636ドルで引けました。この理由は、米国の新型コロナウイルスの感染者数が中国やイタリアを上回ったことで、感染拡大終息までの見通しが長期になるとの見方から、米経済に与える影響が懸念されたことによるものです。