本日の注目通貨
ユーロ/ドル:急落
17日(火曜)のユーロ/ドルは大幅下落。1.12ドル手前から下げ始め、海外時間に1.10ドルを割って1.0954ドルまで下げました。
ドル調達コストが上昇するなかで、ユーロがドルに対して売られる状況はドル/円と同じ。しかし、それ以外にも下げる理由がありました。
この日、フランス、イタリアなど欧州4カ国は、新型コロナによる株価下落対策として空売りを禁止。株が売れないのならユーロを売るしかない、という動きが強まりました。フランスは5兆円規模、スペインは24兆円規模の景気刺激策を発表しましたが、これによって債券利回り格差が拡大するとの懸念もユーロ売りの一因になっています。なお、ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁は先週「利回りスプレッドを埋めるつもりはない(イタリアやスペインの債券が暴落しようがECBは関知しない)」という大失言をして、マーケットの信頼をなくしています。いずれにしてもECBの支援は期待できないということです。