日経平均は2,244円安の急落

 先週末(2月28日・金)の日経平均株価終値は2万1,142円でした。先週末終値(2万3,386円)からは2,244円安と大きなものになっています。

 さすがにここまでの下げっぷりを見せつけられてしまうと、相場は本格的な下落基調へとかじをきったような印象になりますが、その一方で、あまりにも急ピッチな下落だったことを受けて、「さすがに下げ過ぎ」感による目先の下げ止まりと反発を期待する見方も残っています。

 果たして3月相場入りとなる今週の株式市場はどちらに向かうのでしょうか? まずはいつもの通り、足元の状況から確認します。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2020年2月28日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 あらためて振り返るまでもなく、先週の日経平均は連日で下落していきました。具体的に前日比で見ていくと、25日(火)が781円安、26日(水)が179円安、27日(木)が477円安、28日(金)が805円安です。ローソク足の形と並びを見ても、二度の「窓」空けと、長い陰線が目立っていて、下げに勢いがあったことが分かります。

 また、前週末時点では25日と75日移動平均線あたりに位置していた株価は、先週の急落によって大きく下放れ、200日移動平均線も突き抜けて、節目の2万1,000円台を下回る場面もありました。

 辛うじて週末28日(金)に見せた下ヒゲの長さ(226円)による下げ渋りが好材料です。