給付費の増加を抑制できるか?

 そうなると、最後の手段は、給付費そのものの増加を抑制するしかなくなります。しかし、グラフ1の左軸の棒グラフで65歳以上の高齢層の人口は2040年を過ぎるあたりまで増加し、かつ右軸の65歳以上の比率も上昇が続いております。しかも人口が多い団塊の世代が後期高齢者となりますし、一人当たりの給付費は削れても、全体の給付費総額を抑えるのは、大変困難です。

 給付費をまったく抑制できないとまでは言いませんが、どうやっても全体の給付費は今より増えていくでしょう。