今週の予想
今週は、感染拡大の行方を見ながら、25日線を守れるかどうかに注目
先週は中国の大量の資金提供と利下げ期待、さらに治療薬の発見の報道から景気悪化は回避できるという楽観論が大勢を占め、世界の株式市場は4日連続の大幅上昇となり、米国の主要3指標がそろって史上最高値を更新する動きとなりました。
しかし、今年に入っての新型肺炎の感染拡大の経済への影響(特にサプライチェーン)は、まだ織り込まれておらず、米国は飛躍的に離れたところにあるため楽観論が支配しているということでしょう。
しかし日本では、すでに中国からの旅行客が半減。私の住む長崎では、ランタンフェスティバルといって春節に合わせたイベントを催しましたが、2週間での目標100万人が57万人となっています。武漢には、大手の自動車会社の工場があり、操業がストップしていますので、楽観的でいると大変なことになります。
先週の米国株は史上最高値を更新したにもかかわらず、日経平均株価は6日2万3,995円までの上昇にとどまりました。2万4,000円台回復には、新型肺炎の方向が落ち着き、何か新しい材料が出なければ、しばらくは2万3,000~2万4,000円の中でのもみ合いが続く可能性が高いといえます。
今週は、4営業日の上に、米国は17日(月)がワシントン誕生日で3連休ですので、様子見ムードとなって全体相場は動きにくいかもしれません。そのため、今週は決算のピークを迎えますが、中小型株中心のため、業績のよいものは個別に買われる相場となります。基本的には新型肺炎による感染の広がりぐあいと、経済に及ぼす影響が焦点といえます。
2月10日は、先週末のNYダウが下落したことを受け、▲196円の2万3,631円と安寄り。その後は前日終値近辺まで戻すものの、引けにかけてジリ安となり、▲142円の2万3,685円で引けました。今週は25日線を守れるかどうかとなります。