豪ドル/円が急上昇！ 豪ドルは底打った？

［本日のドル/円］

↑上値メドは110.86円

↓下値メドは107.87円

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

新型肺炎、
マーケットでは終息？

　4日（火曜日）のマーケットで、豪ドルが急上昇しました。
　RBA（豪準備銀行）は、この日の会合で政策金利を0.75％に据え置きました。決定は市場予想通りでしたが、マーケットが驚いたのはRBAのコメント。国内では大規模な森林火災に見舞われ、また新型肺炎の感染拡大で重要輸出相手国の中国経済の悪化懸念など大きな問題を抱えるなかで、相当弱気な見通しを示すだろうと思われていました。

　ところが、RBAは、これらの問題が豪経済に及ぼす影響は一時的だと、強気の見解を示したのです。RBAの年内利下げ観測は急速に後退、次の動きは利上げという意見も一部で出始めています。この結果、豪ドルは大幅上昇しています。豪ドルは対ドルで11年来の安値圏に位置していて、中期的な買い場だったこともあります。

　日本の投資家の2月の豪ドル/円の予想は？豪ドル/円の位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。

　ドル/円はNY市場で109.54円まで大幅に上昇。新型肺炎の感染拡大は止まらないのですが、マーケット材料的には急速に終息に向かっています。クドロー米国家経済会議（NEC）委員長などが、「新型肺炎で米国に生産が戻ってくる」と話しています。NY市場の見方も同じようなもので、反応はアジアとは温度差がだいぶあるようです。もっとも、北米での感染が広がる事態になれば、反応は違ってくるでしょう

　アイオワ州で行われた民主党の党員大会は、集計に混乱があって結果発表が遅れたようです。民主党はスタートからつまずいて、トランプ大統領に「勝利宣言」される始末。民主党は内部で対立が目立ち、誰が候補者になっても、トランプ大統領の再選は確実だろうという見方になっています。