こんな人はつみたてNISA口座でもいい
一般NISAについては2019年年末の税制改正大綱で公表されたように、2024年から「新NISA(仮)」への変更が予定されています。仕組みが2階建て方式になり、ベースの1階部分は年20万円をつみたてNISA対象の投資信託などに積み立て投資を行います。2階部分は現行一般NISA対象商品から、レバレッジのあるリスクの高い商品などを除き、年102万円まで投資できます(すでにNISA口座を保有している場合などは、1階部分の積み立て投資は不要)。
しかし、こうしたニュースを見て「制度が小刻みに変更されると、将来的な制度の継続性はどうなるだろうか」と不安に感じた人もいると思います。一方、つみたてNISA口座は現行制度のままで、口座開設可能な年を2037年から2042年まで延長することとなっているため、将来的に制度が継続する安心感があります。
また、「そもそも年間で40万円以上の投資をすることはない」「定期的な積み立て投資をする」「投資信託をベースとした運用で考えている」という人の場合も、一般NISAからつみたてNISA口座への変更を考えていいかもしれません。まず年120万円という枠組みを使い切れていないわけですから、制度の長期的な継続性を選択するのにマイナス要因はありません。
それに商品性の点でも、つみたてNISA口座に切り替えても支障がないという点でも切り替えのデメリットが生じないということになります(なお、一般NISAでも投信積立の設定は可能です)。