1年に一度、NISA口座は変更できる
NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座は個人課税と密接につながっているため、暦年、つまり「1月から12月」ごとに、一つのNISA口座を開設する仕組みになっています。これを別の言い方で言えば、「毎年最初の取引前に、開設するNISA口座を選択できる」という意味でもあります。
将来制度変更が予定されているものの(一般NISAについては、2024年から新NISAに制度が変更される予定)、今年2020年については2019年と同様の条件で、一般NISA、またはつみたてNISA口座が開設できます。もちろんどちらか一つの口座です。
一般NISAとつみたてNISAは、制度の条件がいくつか異なります。
大きな違いは年120万円で最大5年の非課税投資を選択するのか、年40万円で最大20年の非課税投資を選択するのかという点です。この場合、「単一年」の投資可能額は一般NISAが高いものの、「累積」での投資可能額はつみたてNISAが高いという関係があります。また現状、つみたてNISAにはロールオーバー(乗り換え)は想定されていないという違いもあります。
投資マニア的には「隔年ごとに一般NISAとつみたてNISAを交互に開設し、10年で一般NISA600万円、つみたてNISA200万円の合計800万円を獲得する」というロジックは成り立ちますが、あまり現実的ではありません。
すでに一般NISA口座を持っている人は2020年、ちょっと考えてみてもらいたいのは「つみたてNISA口座への切り替え」です。